ライティングは近年需要が増えており、注目を集めている職業の1つです。
電通発表の「2021年 日本の広告費」によると、インターネット広告の需要は年々成長しており、2022年にはテレビのようなマスメディアを抜いたとも言われています。
そして、関連してWebライティングの仕事もますます増えることが見込まれます。
しかし、
本当に未経験からでも始められるの?
疑問に思われている方も少なくないはず。結論から言うと、ライティングは未経験からでも始めやすく続けやすいものです。
本記事では、以下の4つについて解説します。
・「未経験からでも稼げるのか」
・「始め方の具体的な5STEP」
・「案件が途切れないライターになるための4つのポイント」
・「身につけておきたいスキル5選」
ChatGPTのようなAIにライターの仕事が奪われないか心配な方は、こちらの記事もご参照ください。
未経験から1〜3ヶ月で、月5万円は現実的に稼げるって本当!?
Webライティングで月5万円稼ぐのは難易度が高くない
ライティングの講座や記事で「1ヶ月で10万稼ぐ!」などと甘い言葉がよく書かれていますが、それは本当なのでしょうか。
結論から言うと絶対とは言い切れませんが、未経験からでも数ヶ月で稼ぐことは可能です。
もちろん、「来週から月20万円稼いでライティングだけで食っていく!!」というのは難しいです。
しかし、たとえば1ヶ月みっちり勉強した人が、翌月に月5万円程度稼ぐことは現実的に難しくはありません。
以下では具体例を用いて、あくまで初級者段階の方がどのくらいの作業量で月5万円稼げるのかを解説します。
Webライティングで月5万円稼ぐ具体的な方法
ライティングの仕事では、一般的に1文字1円などの文字単価が設定されていて 、文字単価 × 文字数 で報酬が決まります。
1文字1円であれば、
1,000文字書けば1,000円
3,000文字書けば3,000円
ということですね。
最近は1記事3,000字〜4,000字の依頼がよくあるため、今回は文字単価1円×3,000文字の記事を何記事書けば月5万稼げるのかをシュミレーションしてみると、17記事で50,000円を超えることがわかります。
これは2日で1記事ペースで書けば達成できるので、それほど難しいことではありません。
また、ここでは3,000文字でシミュレーションをしているため、文字数が多い、もしくは文字単価が高い案件であればもう少し記事数自体は少なくなります。
レベルが上がってきたら、文字単価や文字数を見て案件選びなども調整すると、自分のライフスタイルと仕事をもっとバランスさせることができるようになります。
将来的には時給2,000〜9,000円も可能!?
経験を積むことで、将来的には時給2,000円〜9,000円に達することも可能です。なぜなら、レベルの高い業務になると、文字単価から「案件単価」に変わるからです。
例えば、文章のチェック校正、編集などまるっと含めて、1案件100,000円という仕事を任せられるケースもあります。
これを20時間で終わらせることができれば、時給5,000円となります。そして、これくらいの作業量の案件単価が出ることは珍しくありません。
このように、スキルアップして単価の高い仕事を受注できるようになると、給料の天井をあげることも可能です。
しかし、
そんな高額な案件を継続して獲得できるの?
という不安もよく聞きます。
結論からいうと、求められているクオリティを満たし続ければ可能です。
というのも、品質のいい文章を書ける人はまだまだ足りていないからです。
定期更新が発生するメディアライターなど、継続して依頼される業務もたくさんあります。
誰もが名前を知っている大手出版社の編集者さんでさえ、まだまだ常時ライターを探しているとおっしゃっていました。
ただし、依頼者との相性や、ジャンルの得意不得意など、いろんな要素があるために必ずしもいい文章を書いていれば継続できるわけではないということは注意しましょう。
始める前の不安が解消されたら、次は実際にどうやってライティングを始めればいいのかをステップ別に解説します。
たった5STEP!未経験からのWebライティングの始め方
STEP1:パソコンとインターネット環境を揃える
ライティングの仕事をするために準備すべきものは、「パソコン」「インターネット環境」だけです。
しかし、iPadは持っているけどPCは持っていない方もいらっしゃるのでしょうか。
そんな方にはiPadに接続してタイピングできる「Magic Keyboard」を使うのもおすすめです。
また、スマートフォンの音声入力を駆使しながら文章を作り上げる猛者の方もいます。
もちろん、慣れてくればスマホだけでライティングを行うことも可能ですが、タイピングで文章の編集を行うほうが早いケースが多いので、初心者のうちはPCの方が効率よく作業できるでしょう。
まずは「パソコン」「インターネット環境」だけを用意して、サクッと始めましょう。
STEP2:Webライティングの訓練をする(インプット編)
ライティングスキルを向上させたいのであれば、よほど文章力に自信がない限りは書籍や記事の文章などを読んでインプットしましょう。
書籍であれば、何度も推敲、編集されて世の中に出ているので、効率よくプロのスキルを吸収できます。
今すぐ書籍を用意できない方は、ネットに載っている記事の書き方に関するブログを見てみるのも手かもしれません。
ただし、ブログはかなり当たり外れがあるため、ブログで既に成果を出しているとわかる人などに絞って見て学んでいきましょう。
とはいえ、情報が散らばっていたら自分で考えて選んで学ばなければいけません。
1人で正しい情報を選ぶ自信がないあなたは、スクールで学ぶことも選択肢に入れてみるとよいでしょう。
書籍やブログに比べて費用はかかってしまいますが、プロの知識を効率よく学習できるので、最短最速で成長したいという方にはおすすめです。
自分にあった方法を選んで、インプットに取り掛かりましょう。
STEP3:Webライティングの訓練をする(アウトプット編)
インプットした後は、学んだ語彙や表現をどんどん使ってアウトプットしましょう。
ライティングのアウトプットは数稽古が重要です。初めは自分の思う通りの文章にならず考えこみ、手が進まないことがあるかもしれません。
10分考えても答えが出ない場合それは知識不足によるものの可能性が高いです。
この後のSTEPでも記載していますが、フィードバックしてくれる人がいれば、アドバイスをもらいましょう。いない場合は先に書き進め、後で振り返りをしましょう。
また、「この文章は60分で締め切り!」と、自分でかける時間を設定して、締め切りがきたら強制終了するくらいで書いたほうが上達します。
毎日少しずつでもいいので、継続して数をこなしましょう。
STEP4:フィードバックを受ける
アウトプットを行ったら、次はフィードバックを受けることが重要です。
自分自身で見直すことを怠ってはいけませんが、他の人にフィードバックを受けることで自分が無意識にやってしまっている癖に気づくことができます。
もし、友人や家族など周りにフィードバックしてもらえそうな人がいない場合、スクールやコミュニティに入るとフィードバックを受けられる場合があります。
周りの人、スクールやコミュニティ関わらず、ライティングのプロが添削してくれる環境があると、最短で成長できます。
フィードバックを受けたら、それをもとに書き直す。いい記事を生み出すには、フィードバックの質と量が重要です。
この作業を繰り返し、ある程度文章を形にできる自信がついてきたら、次は実際に仕事にトライしてみましょう。
STEP5:仕事を取りに行く
慣れてきたと感じたら、仕事を取りにいきましょう。
仕事を取りにいくといってもどうやるの?
方法としては主に以下3つが挙げられます。
・クラウドソーシングサイトに登録する
・自分でブログを立ち上げてを広告を掲載する
・企業から直接案件を受ける
クラウドソーシングサイトは、仕事を依頼したい人と、仕事を受注する人をマッチングするサービスです。
登録することで誰でも利用できるため、初心者にもおすすめです。
自分のブログページを持ちたいと思っている方は、自分でブログを立ち上げて広告を掲載するのも一つの選択肢です。
この方法はアフィリエイトと呼ばれ、掲載した広告がクリックされるか、商品を購入されることによって収益が発生します。
使用するのはnoteなどの無料ブログでも良いですが、媒体が潰れたり、規約が変更されたりと収益化が難しくなってしまうリスクもあります。
とはいえ、自分でブログを立ち上げるのはサーバー代などがかかるので、リスクを加味した上で最適な方法を選びましょう。
慣れてきたら、企業から直接案件を受ける方法もあります。
企業からの直接案件は、企業サイトや、SNSを通じて応募できます。しかし、実績が浅いうちは信用してもらえず、案件に応募しても落とされることも少なくありません。
諦めず実績を作り、何度も応募しましょう。
また、スクールなどのコミュニティに入ることで、そこでできた知人から仕事が入ることもあります。
ガンガン営業して案件を取りに行くことが苦手な方は、そういったコミュニティに参加するのも一つの手かもしれません。
自分に合った方法で、積極的に仕事を取りに行きましょう。
案件が途切れないWebライターになるための4つのポイント
①:納期を守る
1つ目は、納期を守ることです。
何をそんな当たり前なことを!
と思われるかもしれませんが、当たり前のことこそ大切なことです。
中には無茶振りにも近いほどの短納期で依頼されるケースもあるので、注意が必要です。
無理な仕事の依頼を受けると、後々しんどくなってしまいますので、安請け合いせず、しっかりと断ることも、納期を守るためにできることの1つです。
②:報連相を怠らない
2つ目は、報連相を怠らないことです。
これも当たり前ですが、オンラインでほぼ仕事が成立するライティングでは、「誤解のない」「こまめな」報連相が重要です。
対面で仕事をしているわけではない分、仕事を依頼した側からすると、「締め切りまでに間に合うのか」「イメージと違うものにならないか」など不安要素が多くあります。
納期に間に合わないかもしれない、ここはどう書けば良いの?など疑問に感じた場合は、すぐに依頼者側に相談しましょう。
こまめに連絡することで、相手の不安を消し、信頼度が上がり、継続した仕事の獲得にもつながりやすくなります。
何かあった場合は自分で判断せず相談して、判断は依頼者側に委ねましょう。
③:フィードバックを受けたことはしっかり改善する
3つ目は、フィードバックを真摯に受け止め改善することです。
ライティングしたものを納品すると、記事の評価や改善点などのフィードバックを受けることがあります。
「いや、それを言われても、、」と鬱陶しくなってしまうこともあると思います。
しかし、客観的に見た文章の構成や読みやすさは、自分では気づくことができません。それが今のあなたの実力なのです。
同じ顧客に同じフィードバックをさせないように、文章の品質を上げていきましょう。
④:顧客満足を考え続ける
4つ目は、顧客満足を考え続けることです。
継続して仕事をもらえるライターは、依頼者側が喜ぶことを先回りして考えています。
一般の方ではなかなか気づきにくい視点の情報を入れたり、この依頼者はこの感じの文章が合うなという部分を汲み取ることで、同じ内容でも顧客に寄り添った文章を書くことができるようになります。
これは、AIにはできないことです。
これらを継続していくと「ちゃんと理解して書いてくれているな」と評価が上がり、自然と単価ないし案件数も上がっていきます。
顧客満足を考え続けて、仕事の途切れない人材になりましょう。
※AIにできること、人間にしかできないことについては、こちらの記事にもまとめたので、「AIに仕事を奪われるのではないか」と気になっている方は、こちらもご参照ください。
最後に、良い文章を書くために身につけておきたいスキル5選を紹介します。
Webライターとして身につけておきたいスキル5選
①:顧客理解力
1つ目は、顧客思考力です。
顧客理解力とは、読み手がどのようなことに課題を感じているかを汲み取り、その上で表現を選ぶということです。
具体的には、
・どんな「顧客」に届けるべきか設定できる力
・訴求したいサービスの強みを洗い出せる力
・「顧客」の解像度を上げ、困りごとや生活スタイルの仮説が立てられる力
・訴求したいサービスの強みと読み手の困り事を自然に結びつけられる力
です。
顧客理解力がないと、同じテーマであっても届けたい人にとってずれた文章になってしまいます。
初めは難しいかもしれませんが、読み手の気持ちになって、何度も文章を見直し、顧客に何を提供すると喜んでもらえるかを考えましょう。
②:リサーチ力
2つ目は、リサーチ力です。
リサーチ力とは、顧客によいコンテンツを届けるために、十分な情報を収集する力です。
ライティングは文章を通して、正しい情報をわかりやすく伝えなければいけません。
そのためには正しい情報を正確に伝える必要があります。
リサーチ力を分解すると、
・どういったキーワードを使用して調べるか分かる力
・インタビューを行う場合、誰に対してどのように行うのかを考える力
・本当に信頼できる情報なのかを判断する力
これらのような取捨選択と判断ができる力とも言えます。
気づきを与えられる文章に仕上げられるよう、リサーチ力を身につけていきましょう。
③:文章構成力
3つ目は、文章構成力です。
文章構成力とは、何を、どの順番で伝えるかを整理する力です。企画力と表現しているところもあります。
文章構成が散らかっていると、情報の質そのものがよくても、文章が頭に入ってきません。
実際に世の中に出る文章の良し悪し・面白さはこの文章構成力にかかっていると言っても過言ではありません。
「できあがった文章がなんだかよくわからない」という経験が多い方は、文章構成力を鍛えることが大事だと考えてみましょう。
また、この文章構成力は先ほど挙げたスキルの①②も関係しているので、なかなか文章構成が上手くいかないときは併せて見直してみてください。
④:Webライティングスキル
4つ目は、タイピングを含むライティングスキルです。
ライティングスキルとは、情報や思考を言語化し、違和感のない文章をつくることです。
ライティングスキルを身につけると、読者に対してわかりやすく的確に情報を伝えられるだけではありません。
魅力的な商品・サービス訴求ができるようになるので、読者の購買行動を促進することも可能です。
・一文を長くしすぎない(簡潔に表現する)
・正しく「てにをは」を使う
・表記揺れをなくす
などいくつかあるルールを守ってライティングできると、読み手にわかりやすい文章を提供できます。
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自分の文章をもっと良くしたいと思う方はぜひ、ご登録ください。
加えて、タイピングスキルを身につけるとライティングのスピードが上がり、わかりやすい文章を、スピーディーに書けるようになります。
タイピングスキル、ライティングスキルを身につけて、顧客に喜ばれる文章を書きましょう。
⑤:文章が掲載される媒体ごとの基礎知識
5つ目は、文章媒体ごとの基礎知識です。
例えば、ニュースは主観を入れず客観的に情報を知らせます。人々に知らせることが目的のため、人を動かすような文章は書きません。
逆に、広報やプレスリリースは、情報やサービスを認知・購入させます。万人に価値があると思ってもらうことが目的のため、社会性、公共性を含めた人を動かす文章を書きます。
このように媒体によって書き方が異なるので、基礎知識を身につけて最適な表現を使っていきましょう。
自分に合ったやり方でWebライティングを始めよう
ライターとして実力、単価をあげたいなら、ここまで挙げたスキルを総合的に備えていくことが大事です。
独学ができそうであれば、今すぐ書籍などを購入して、取り組んでみましょう。
独学で学んでいくとスキルに偏りができそう、挫折しそうで不安だなという場合は、体系的に教えてもらえる場所を使うことが近道になります。
我々は「ビジネスライティングスクール(BWS)」という、AIに取って代わられない、AIとうまく付き合える高付加価値のライターを育成するスクールを運営しています。
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