文章にしたい内容のトピックや構成を伝えると、インターネットにある情報から適切な説明を返してくれる「AIライティング」。

一度くらいは名前を聞いたり、使ってみたりしたこともあるのではないでしょうか。

Webライティングを学ぼうと考えたとき、AIライティングの存在が耳に入ると、

とりペンさん

一生懸命ライティングを勉強しても、いずれAIに仕事を奪われてしまうんじゃないか…

という不安がよぎり、学ぶことを躊躇う人も中にはいるはず。

本記事では、WebライティングにおいてAIライティングはどのような位置づけになるのかについて、せっかくなので実際にAI文章生成するツールの「ChatGPT」に聞いてみました。

10秒で読める本記事の要約

・AIライティングとは、人工知能を用いて短期間で大量のテキストを生成する技術である
・AIライティングは正確で事実に基づく説明が書けるが、限界も
・AIライティングの弱点は、感情に基づく記述が難しいことである
・AIが人間のライターに取って代わることはまずないだろう
・AIが作業を、人間がクリエイティビティを発揮することがベストな共存方法である

AIライティングとは、人工知能を用いて短期間で大量のテキストを生成する技術である

記述の正確さが界隈で話題の「ChatGPT」ですが、正直どれくらい正確にできるか疑わしい。そこで、まずは「AIライティングとは?」というかんたんな定義から聞いてみました。

とりペンさん

すごい!ものすごく日本語訳しやすい、きれいな英語で回答が返ってきてる!

…と思ったのですが、日本語で聞いたのに英語で返ってくるんかい。というわけで要約します。


AIライティングは人工知能を使って記事コンテンツを生成する技術です。ライティングの作業が自動化され、短時間で大量のコンテンツを生み出せます。

AIライティングが生成してくれるテキストとしては、「ニュース記事」「SNS投稿」「製品説明」などが含まれます。


どうやら、定義を聞くくらいであれば何の問題もなく回答を得られるようです。

では、もう少し踏み込んだ質問をしてみましょう。

AIライティングは正確で事実に基づく説明が書けるが、限界も

ほとんどの人が、AIライティングはどんな技術が裏で回っているのか知らないはず。

そこで、疑い深い私は「本当に正確な記述ができるの?」と投げかけてみました。その結果がこちら。

とりペンさん

Yes、Noだけでなく、その根拠となる補足まで書き込まれている…!

要約するとこういうことです。


AIライティングは正確で事実に基づく説明を作成できますが、限界もあります。

AIライティングの精度は、読み込まれたデータの品質と、使用されたアルゴリズムによって変わります。

不正確なコンテンツ、間違いを含むコンテンツが生成されるケースもあります。 したがって、AIライティングを公開する前に確認・編集して、品質を担保することが大事です。

さらに、AIライティングは、文学、詩、芸術などの「人間の創造性と感情的知性を必要とする分野」では、特定文脈の複雑なニュアンスを捉えるのに苦労する可能性があります。


AIライティングの品質はデータの学習方法と精度によって変わるから、そもそものデータが間違っていることもあるよ。そこんとこ、人間がしっかりチェックしてね。ということですね。

たとえば、産業革命のようなものすごく大きな変化が起きた場合。読み込みデータがアップデートされないと、AIが読み取る情報は産業革命以前のものになってしまうので、時代遅れの文章ができあがってしまうわけです。

そして、AI全般でよく言われているように、創造性や想像力を必要とする分野は苦手だと。

たとえば、Webライティングをおすすめする記事でも、企業の人に向けた文章なのか、ママさんに向けた記事なのか。

もっと突っ込むと、企業の人でも編集職なのか広報職なのかで、その人たちの苦労に共感したり、言葉の使い方のニュアンスを変える、といったことは人間の感性がないと表現できないということですね。

AIライティングの弱点は、感情に基づく記述が難しいことである

前のトピックでAIライティングでも難しいことがちらっと出てきたので、もう少し踏み込んで聞いてみることにしました。ずばり「AIライティングの弱点は?」。

とりペンさん

おおお!今度は箇条書きで整理してきたな。こんなことまでできるんですね。

さて、要約します。


AIライティングは定型的タスクの自動化には役立ちますが、創造性、ニュアンス、共感を必要とするタスクには、人間のライターが必要です。

AIライティングの弱点は主に次の(5つの)ものがあります。

①:創造性が限られてしまう

人間ほどの想像力と感情に欠けているため、真に創造的で独特なコンテンツを作成するのに苦労します。

②:文脈が読み取れない

文脈、口調、読者を理解するのに苦労するため、不適切または混乱を招く文章につながる可能性があります。

③:正確さに欠ける

特に偏ったデータや低品質のデータを学習した場合、間違いや不正確な文章が含まれる可能性があります。

④:柔軟性に欠ける

学習している特定タスクとライティングスタイルしか発揮できないため、新しい形式やスタイルに適応するのに苦労する可能性があります。

⑤:感情的知性(に欠ける)

AIライティングには、人間のライターが読み手とつながり、強い感情を呼び起こすことを可能にする感情的知性と共感が欠けています。


AIライティングでは正確な記述ができるの?」で触れられていた内容を、より詳細に、論理的にまとめてくれた印象です。

特に日本語に直したときに実感するのが、あえて意識している語調。

たとえば、「audience」という単語は直訳すれば「聴衆」なのですが、今回はライティングを読んでくれている人を指しているので、「読み手」と訳しました。

こういった微妙なニュアンスのズレが文章全体に散りばめられることで、「言ってることは間違っていないんだけど、何か違和感のある文章だな」となってしまうのが、現状のAIライティングなのかもしれません。

実は、これまでの要約の記述も、直訳すると違和感があったので、表現や順番などを変えています

また、文章を作る際に特に意識すべきが①~⑤の順番。AIライティングでは、この順番に特に意味はないように見えます。

ところが、実際の読み手を想定すればするほど、何をどの順番で書くのかは大事になってきます。

こういった点も、「文脈が読み取れない」と記述されているゆえんでしょう。

AIが人間のライターに完全に取って代わることはないだろう

さて、前座の質問は終わりました。本日のメインコンテンツであり、Webライティングを習得したい方、誰もが気にしている質問「ライティングはAIに代わられてしまうのか」について聞いてみます。

とりペンさん

これまでの質問からすると、予想通りっちゃ予想通りだね。

要約します。


AIライティングはアップデートして書き方を変えるかもしれませんが、AIが人間のライターに完全に取って代わることはまずありません。

AIライティングは、定型的なタスクを自動化し、大量の文章をすばやく生成するためによく使用されます。一方で、創造性、ニュアンス、文脈の点でまだ限界があります。

人間の作家は、AIに欠けている独自の視点、経験、感情を文章にもたらすことができますし、

AIによって生成された文章を編集および改良して、正確性、明瞭性、および一貫性を担保しなければならないこともよくあるためです。


AIが現時点のデータから判断するに、「まずありません」というレベルで言い切っているのが特徴的ですね。

ここまでしつこく人間の介入余地があるのかを問いただしても、「あります」ということなので、とんでもない時代の変化がない限りは、当分人間の価値は廃れないのでしょう。

総じて、AIライティングは情報共有には向いているが、現代のライティングやマーケティングで求められる「人を動かす」という点ではまだまだ先になるようです。

AIが作業を、人間がクリエイティビティを発揮する形がベストの共存方法である

最後にかっこよく締めて終わりたいということで、「AIライティングと人はどう共存するのがベスト?」と聞いてみました。

とりペンさん

本文の総括にふさわしい文章が生成されてきたね。

では要約します。


結論、AIライティングと人間は互いに補完し合うことで、どちらか単独の仕事よりもより良い結果を生み出すことができます。

AIライティングは、定型タスクを自動化し、大量のコンテンツをすばやく生成し、人間のライターにインスピレーションとアイデアを提供することができます。

よって、人間は、ストーリーテリング、意見の記述、文学的分析など、創造性、共感、批判的思考を必要とすることに集中できます。

さらに、人間が AIによって生成されたコンテンツを編集して、その正確性、明確性、および一貫性を担保することが重要です。

AIライティングと人間のライターが連携することで、AIの「効率性とスケーラビリティ」、人間の「創造性とニュアンス」を組み合わせた高品質のコンテンツを作成できます。


AIも貶めず、人間も貶めない。そして、最後の質問にいい感じのまとめを持ってくる。意外と空気も読めるんじゃないか?AIライティング。

なお、この文章もAIの効率性と人間の創造性を組み合わせて作っている実感があり、書きながら納得してしまいました。

特に、この文章をどういうストーリーに仕立て上げるかの構成の部分は、AIには再現できなかったでしょう。

実は、AIライティングが世の中に出てくる前から、こんな話をずっとしていました。

\文章のよさは、文章そのものをそれっぽく書くテクニックより、どういう切り口で、どういうシナリオにするかで決まるんだぞ/

作業部分がAIで効率化されたことで、切り口や構成の重要度はこれまで以上に増したといえるでしょう。

AI時代のWebライティングで人間に求められる3つの能力

AIライティングについての概要および、人間とAIがどのように共存するかについて触れてきました。

AI時代のWebライティングでは、「書く」という作業そのものの精度を上げることよりも、「書く前」の準備力がコンテンツの質を決めると我々は考えています。

以下では、AI時代のWebライティングで人間が強化すべき「書く前の3つの能力」について解説します。

①:「人間」を理解する力

Webライティングの目的の多くは「人を動かす」ことです。であれば、対象となる「人」についての理解を深めることは、ライティングの肝になります。

例えば、以下の表をご覧ください。

例)あるイベントの注意事項についてのライティング

・イベント参加者に向けて伝えるケース
・イベント参加者の保護者に向けて伝えるケース
・イベントの運営者に向けて伝えるケース
・イベントのスポンサーなど関係者に向けて伝えるケース

対象者によって、自分ごととして心に残りやすい言葉の使い方やレベル感が異なるのはイメージできますでしょうか。

現状のAIでは対象者ごとにコミュニケーションを変えるのが難しく、誰にも伝わる無難であまり響かないライティングになってしまうこともあります。

AIライティングより価値の高い文章を書こうと考えたら、人間を理解する力を鍛えることは必須でしょう。

②:「媒体」を理解する力

インターネットの発展によって、様々なサービスやサイトに文章を掲載することができるようになりました。

例えば、SNSだけでも「Twitter」「Instagram」「Facebook」「YouTube」「TikTok」など、片手では収まらないほどの媒体が思い浮かびますよね。

それぞれの媒体には特徴があるため、媒体の暗黙の了解に沿って文章を構成しないと、”場違い”となってしまいます

YouTubeでは「暇つぶし」に見るユーザーを喜ばせるため、真面目な内容であってもとっつきやすく、エンタメ性を持たせたシナリオが喜ばれますし、Instagramでは長々とした文章よりも、ぱっと一目でわかるビジュアルや図解が喜ばれます。

媒体や、媒体で活動している人に向けた文章の書き分けはAIには難しいため、人間が考える余地が大きい領域だと言えるでしょう。

③:文章の切り口を考える力

同じテーマについてのWebライティングで、同じ情報源から情報収集をしたとしても、どのような切り口で文章を構成するかは人によって大きく異なります。

具体的には、以下のような観点になります。

文章の切り口を決める観点

・どんな人にもっとも共感してもらえる文章にするか
・どの要素を入れ、どの要素を捨てるか
・どういった順番で並べるか
・どういった語調で整えるか
・最終的に何を促す着地にするか

例えば、同じ「TikTokの使い方」についての記事を書く場合、「視聴者として楽しみたい人に書く」「TikTokerとして投稿活動をしたい人に書く」「TikTokをビジネスで使いたい人に書く」という切り口もありますし、

「TikTokと同じようなSNSがありますよ」と類似サービスへの誘導を促したいのか、

「TikTokを伸ばしたいなら弊社で」とSNS運用サービスへの誘導を促したいのか、

「TikTokをがんばる人たちのコミュニティをつくりました」とコミュニティへの誘導を促したいのか。

これらによっても訴求内容が変わってきます。

これをAIに任せると似たりよったりのアウトプットが出てきてしまうため、どの切り口からどのようにストーリーを構成するかは、人間が考える余地になるといえるでしょう。

AIでは対応できない「あなただけの魅力」を追求し、価値あるライティングを実現しよう

AIライティングの未来についてAI文章生成ツールに聞いてみた、でした。

書く前から同じような結論は持っていたのですが、AIが収集した情報でも同じ結論が出てくると、安心しますね。

とりペンさん

でも、AIを盲信するのもよくないよね。AIは参考にはしつつ、自分の頭で考えてライティングしよう。

ライティングやマーケティングに携わっている者の所感として、改めて考えさせられていることがあります。

それは、これからのWebライティングでは、似たようなきれいな文章を大量生成する能力よりも、文章を必要としている人と向き合い、その人が読むことで内容が自然と入ってくるような、心地よいニュアンスの文章を書き分けられる人が求められるということです。

AIライティング時代のライターはマーケターにならなければいけない。そして、マーケターは需要に対して供給が圧倒的に不足している市場でもあります。

そこで我々は、AIライティング時代の「Webライター2.0」を輩出すべく、ライティングスクールを開講することにしました。その名も「ビジネスライティングスクール」といいます。

書くことを通じてマーケティング力をつけ、収益を生み、起業に至ったプロセスを体系的にまとめ、「好きなこと、好きなものを表現し、いいコンテンツを生み出せる人」を増やしていきたいと考えています。

スクールにご興味がある方はもちろん、スクールと提携してあんなことやこんなことを実現したいという法人の方もいらっしゃいましたら、ぜひこちらのホームページまでご連絡ください。

この文章をお読みいただいたあなたが、AIライティングとともに、全世界を質の高いコンテンツで埋め尽くせるよう、邁進できるきっかけとなれましたら嬉しいです。