ビジネス基礎講座

商品のイメージアップに役立つ「ベビーフェイス効果」とは

あなたは顧客に商品やサービスを提案するとき「相手に良い印象をもってもらうにはどうしたら良いのだろう」と悩んだことはありませんか?

相手の警戒心を解きほぐして安心感を抱かせること、その上で商品やサービスのイメージを向上させるためには「ベビーフェイス効果」が有効です。

ベビーフェイス効果は一見ビジネスとは何の関係もないと思われがちですが、正しく理解し、しかるべき場面で使うことで広告やマーケティングといった幅広い分野で活用することができる心理効果です。

本記事ではベビーフェイス効果の概要や活用法、そして活用における注意点について紹介します。

相手の警戒心を解き、安心感を抱かせる「ベビーフェイス効果」とは

人は赤ちゃんの顔を見ると自然と表情がほころんだり、優しい気持ちになります。

ベビーフェイス効果はこの「赤ちゃんをかわいいと思う」人間の性質を利用したもので、赤ちゃんのような外見的特徴をもつ相手に対しては、例え赤ちゃんでなくても、本能的に「かわいい」「守ってあげたい」「無防備である」というような感情を抱かせ、警戒心を解く心理現象のことを指します。

ベビーフェイス効果は、1943年にオーストリアの動物行動学者であるコンラート・ローレンツが提唱したベビースキーマという理論が応用されていて、現代では私たちの身近なところで活用されている心理効果の1つです。

ビジネスにおいてはベビーフェイス効果を営業やプレゼンの入り口として活用することで、それ以降に出てくる商品内容や、サービスの全体像に対しても顧客は安心感を持ってくれるようになるので、ビジネススキルとして頭に入れておくと良いでしょう。

ベビーフェイス効果が作用する3つの特徴

①:目が大きく、丸顔であること

目が大きく、丸々とした輪郭は、相手に「かわいい」と思わせるだけではなく、相手の怒りや攻撃を抑制するという効果があります。

さらに保護や愛情を受けやすいという特徴でもあるので、大きな目と丸いフォルムを持つ生物や模型はその佇まいだけで相手に多大な安心感を与えることができるのです。

②:明るく柔らかい肌質であること

人は柔らかいもの、ふんわりとしたものに触れるとストレスが解消されると言われています。さらにパっと明るい印象を持たせてくれる見た目のものには興味を引かれやすく、自然と良い印象を持ちます。

つまり明るくて柔らかいフォルムや感触のものは、誰しも無意識に触れたいと思い、身近にあるだけで癒しや安心感を得られる存在になるのです。

③:身体に比べて頭が大きいこと

赤ちゃんは大人と違い、頭が大きく身体は小さく、2~3頭身という外見的特徴があります。

これはアニメのキャラクターや動物の赤ちゃんなどを見ても共通の特徴があり、人はそれらを見ると無意識に「かわいらしい」「守ってあげないといけない」「なんて純粋なんだろう」という感情が沸き上がり、自然と手を差し伸べるような行動に移ります。

つまり赤ちゃんのような特徴をもつ相手には誰も勝てないし、逆らえないということが分かります。

ベビーフェイス効果の3つのマーケティング活用法

①:笑顔の女性や童顔の男性を広告塔として起用する

大人であれば男性よりも女性の方が丸みのあるフェイスラインや柔らかい肌質、ヘアスタイルという点でベビーフェイス効果が高いです。一方、男性でベビーフェイス効果を狙う場合には、童顔で笑顔が似合う男性を見つけるとより高い効果が得られます。

実際に求人広告では、オフィスで男性が仕事をしているような写真よりも、女性がこちらを見て微笑んでいるような写真を掲載した広告の方が求人応募率が高いというデータも出ています。

もちろん企業や商品イメージに見合った広告塔を起用することが第一なので、すべての広告に彼らを使えば反響があるということではないです。ターゲットが興味をもつか、自社の商品テーマと合うかなど総合的に判断して決めるようにしましょう。

②:イメージキャラクターをデザインする

ベビーフェイス効果は実際の人でなくても、赤ちゃんと同様の外見的特徴を持っていれば2次元のキャラクターでも同じ効果が見込めます。

例えば全国各地に存在するゆるキャラ、アニメのキャラクター、お菓子メーカーの商品キャラクターなどはすべてこのベビーフェイス効果の作用を見込んでデザインされています。

顧客はこのようなキャラクターを目にすると「無邪気で純粋である」と感じて警戒心を解き、積極的に購買活動に移ります。さらに店頭にキャラクターの看板を置いたり、キャラクターの着ぐるみがアピールをすることで、顧客は無意識にその店舗や商品全体に対して安心感を持ってくれます。

またキャラクター本体の人気が出て、話題になったりすることで、キャラクターグッズやアニメなども作成することができ、二次的な利益も見込むことができるというメリットもあります。

③:CMに赤ちゃんを採用する

テレビCMに赤ちゃんを採用し、赤ちゃんの笑顔や雰囲気、また家族団らんの様子などを入れた構成にすることでは企業イメージの向上に直結します。

ベビーフェイス効果をより高めるためには、赤ちゃんと一緒に動物を入れることもおすすめです。

赤ちゃんをCMに使うなんてベビー用品くらいしかできないのではないかと思われるかもしれませんが、CMをよく見てみると、不動産のCMでは赤ちゃんを含む家族団らんの風景が描写されていますし、保険業界のCMでは赤ちゃんから高齢者まで安心して入れる保険のアピールとして赤ちゃんが採用されています。

確かに赤ちゃんが無邪気に笑っているCMを見ると癒された気持ちになり、安心感を覚えますが、だからといってただやみくもに赤ちゃんの顔を構成に入れれば良いというわけではありません。

スーツのCMや高級ブランドのCMなどには似つかわしくありませんし、ターゲットとなる顧客は赤ちゃんの顔を見たとしても購買活動には結びつかないですよね。

赤ちゃんを直接採用してベビーフェイス効果を得るためには、事前に顧客のターゲット層や商品イメージを分析し、明確化しておくことが大切です。

ベビーフェイス効果を正しく活用して、顧客の購買意欲を促そう

ベビーフェイス効果は企業や商品、サービスのイメージ戦略として、顧客からの印象を良くするために有効です。

人間ならば誰しもがもつ「赤ちゃんをかわいがって、手を差し伸べる」という心理作用を最大限に生かして、商品やサービスをアピールすることができれば、顧客からの印象は良くなり、その後の反響や購買率も向上すること間違いなしです。

意識してみていないと気付かないかもしれませんが、ベビーフェイス効果は身近な広告やCMにも多用されているので、どのような形でベビーフェイス効果が活用されているかを研究し、ぜひビジネスやマーケティングに活かしてみてくださいね。

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