ビジネス基礎講座

【ビジネス基礎講座②】まず設定すべき「あるべき姿=ゴール」とは

前回の「ビジネス基礎講座①」では、問題解決思考の全体像についてお伝えしました。

しかし、全体像を知っても、具体的に個々にどんなことを考えなければいけないのかを知っておかないと、問題解決思考を実践に移せませんよね。

今回は、問題解決思考の出発点である「あるべき姿=ゴール」について解説します。

BBACくん
BBACくん
ゴールを決めるって、当たり前のことのようで、実はできていないケースが多いんだよ。
Keiさん
Keiさん
僕も実は無意識にゴールを無視してそうだな…。ドキドキするな。

あるべき姿=ゴールとは

そもそも、「あるべき姿=ゴール」とは、どのように定義するものなのでしょうか。

問題解決思考のすべての手順はこの「ゴール」を目指すものになるので、ゴールについて認識を誤ってしまうとすべてが台なしです。

まずは、「ゴール」の定義から入りましょう。

ゴール=問題が解決された後の理想の状態

大辞林で「ゴール」という言葉を見てみると、以下のような記述があります。

ゴール【goal】
① 競走・競泳などで、着順の決まる一番最後の地点。決勝点。
②サッカー・バスケットボール・ラグビーなどで、ボールを入れ得点すること。また、その得点となる一定の枠内。
③駒を進めて着順を競うゲームの終着点。上がり。
④最終的な目標点。「学問に-はない」

https://kotobank.jp/word/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB-66605

終着点・目標点という単語が見られますね。これを問題解決に当てはめて考えると、「問題が解決された後の理想の状態」という言葉でまとめることができます。

従って、ゴールを設定する際は「~な状態」という言葉を使うようにしましょう。

BBACくん
BBACくん
山登りをするときは、必ず「日の出前に富士山の10合目まで到達している状態」みたいな感じで到達地点を決めるよね?
Keiさん
Keiさん
そうか。ゴールを決めないっていうのは、到達地点を決めずに山登りを始めるようなものなんだ。

ゴールの決め方が粗いと「想定外」が多発してしまう

ここまで確認した中で、「ゴールなんていつも決めてるよ。当たり前じゃないの」と思ったあなた。そのゴール設定は正しくできていると胸を張って言えますか。

ゴールはできる限り詳細に、そのゴールに関わる人たちの頭の中でズレなく共有できるレベルで噛み砕いてあげないといけません。

さもないと、ゴールに到達するまでの道のりで「想定外」がたくさん起こってしまいます。

BBACくん
BBACくん
さっき、「日の出前に富士山の10合目まで行く」って言ったよね。もし「日の出前に」って言葉がここから抜けてたらどうなるかな?
Keiさん
Keiさん
朝にふもとから登るものだと思っている人は防寒対策をしてこなくて、震えることになりそう…。
BBACくん
BBACくん
そうそう。たった一言、ゴールから抜けているだけで、こんな大変な想定外が起きてしまう。だから、「ほんとうにこのゴールで良いのか」を検討することも大切だね。

ゴールを決めるときは、抽象的な表現を避けるようにしましょう。

例えば、「~を徹底できている状態」「~を増加させている状態」のような表現はよく使われがちです。

しかし、何がどうなっていたら「徹底されている」と言えるのか、どれくらい増えるのがここで言う「増加させている」なのか、などツッコミどころ満載です。

逆に、「全社員が毎日1時間、業務振り返りの時間を取れている状態」「○○部の四半期受注実績が10%増加している状態」のように、数字を使って定量的にゴールを表現できているとベストです。

ゴールの精度を高めるための「7W2H」

いきなり「精度の高いゴールを設定しましょう」と言われても、それこそ抽象的なゴールとなってしまっているので、もう少しわかりやすい武器をお渡しします。

それは、「7W2H」を使ってゴールを具体的にしていくという方法です。

Keiさん
Keiさん
5W1Hとは違うの?
BBACくん
BBACくん
5W1Hのうちの2項目を、もう少し詳細にするイメージかな。
7W2Hとは

Why:なんで
When:いつまでに
Where:どこで
Who:誰が
Whom:誰に対して
What:何を
Which:どの優先順位で
how:どのように
how long:どれくらいの時間をかけて

Keiさん
Keiさん
待って待って。これって全部埋まるものなの?
BBACくん
BBACくん
もちろん、この時点で全部埋まらなかったり、中には自明のものもあったりするよ。あくまで抽象的な表現をなくすための参考と考えよう。

実際に、ゴールを設定してみよう

色々とお伝えしてきましたが、習うより慣れろです。実際にかんたんな事例を紹介しますので、一緒にゴールを考えてみましょう。

懇親会のゴールは?

A社の新入社員であるあなたは、同じチームの課長であるBさんに、「再来週に懇親会やるから幹事よろしく♪」と言われました。さて、あなたはどう動きますか。

Keiさん
Keiさん
ありそうな話だね。会社だけじゃなくて、部活の打ち上げとか、サークルの送別会とかにも使えそうだ。
BBACくん
BBACくん
そうだね。「考え方」を知るだけで色々なことに応用できる良い事例なんじゃないかな。それで、Keiさんはどう動く?
Keiさん
Keiさん
うーん、懇親会なんだから、参加者全員が入れそうなお店を探し…あっ!
BBACくん
BBACくん
気付いたかな?「どう動く?」って聞いたからかもしれないけど、ゴールをすっ飛ばして何をやるかを考えてたよね。
Keiさん
Keiさん
そうか。この「懇親会」ってのが一体何の目的で行われるのか聞かなきゃいけないんだ。

特に、人から指示を受けたものに関しては、ゴールが見えないままで作業に取り掛かりがちです。

「ずっと続けてきたことだから」とやっていることが、実は無意味だったなんてこと、社会にはたくさんあります。

この懇親会が何のためのものなのか、誰のためのものなのか、はっきりさせることが大切です。

Keiさん
Keiさん
同じ懇親会でも歓迎会なのか送別会なのかでも違うし、同じ部署内でやるのか、部署をまたいでやるのかでもゴールが異なるはずだ…!
BBACくん
BBACくん
そうだね。じゃあ、今回は「最近同じ課に入社した△△さんの歓迎会で、参加者は同じ課の20人としよう」

ここでは具体的な解説は避けますが、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

あるべき姿=ゴールを正しく設定し、ズレなく最短距離を走れるようにしよう

ゴールがずれるとすべてが台なしになるという感覚、なんとなくご理解頂けましたでしょうか。

ゴール設定が絶妙にできると、やることの生産性が2倍になったり、無駄がなくなって1時間早く帰宅できるようになったりする、というのも大げさではありません。

あなたもゴール設定にチャレンジすることはもちろんですが、今なんとなくやっていることのゴールは何なんだろう?と振り返ることで、新しい発見が得られるかもしれません。

Keiさん
Keiさん
質問などがあったら、ぜひLINE@(準備中)などから僕に気軽に教えて下さい!あなたの質問について考えることで、僕もたくさん学ぶことができます。質問内容はあなたにも届くようにシェアするので、たくさんコメントもらえると嬉しいです!

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ここまでご覧頂きありがとうございます。

本記事ではあるべき姿=ゴールの「理解」に焦点を当ててお話してきましたが、「知っている」ことと「できる」ことはまた別。やり方が良くないと2年かけたとしても成長なく終わってしまいます。

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