ビジネス基礎講座

【ビジネス基礎講座④】それは正しい「問題」に答えられていますか?

前回の「ビジネス基礎講座③」では、「正しい現状把握」の方法についてお伝えしました。

「自分のことは自分がいちばんよくわかる」と言っても、様々な色眼鏡もあって、現状を誤って認識しているケースも少なくないよ、とお話しましたね。

さて、今回はいよいよ「問題解決思考の全体像」の記事で定義した「問題」について解説していきます。

Keiさん
Keiさん
問題=あるべき姿と現状のギャップ、だったよね。
BBACくん
BBACくん
そうそう。でもどう具体的に問題をあぶり出していくかについて、ここではお伝えするよ。

「問題」の3つの分類

ひとえに「問題」と言っても、3種類の問題があります。認識している問題がどこに当たるのかを知っておくことは大切です。

①:発生型の問題

すでに発生してしまって、何らかの不都合が起きている状態であれば、「発生型の問題」であると言えるでしょう。

Keiさん
Keiさん
お腹が痛くて動けない…は発生型の問題ってことだね。
BBACくん
BBACくん
そう。最もわかりやすい問題だけど、不意にやってくるから、できるだけ発生型の問題を増やさないように予防しておくことが大切だね。

②:潜在型の問題

これから予測できる変化などから考えて、このまま何もしなければ不都合が起きるであろう状態であれば、「潜在型の問題」であると言えるでしょう。

Keiさん
Keiさん
お腹がゴロゴロし続けているから先にトイレに行っておこうってのは潜在型の問題に対処したケースかな。
BBACくん
BBACくん
そうだね。顕在型と違って、意識しなければ気づけない問題がたくさん隠れている。色んな視点で現状とあるべき姿を捉えられることが大切だね

③:設定型の問題

放っておいても特にマイナスにはならないが、より高い理想を追求するために足りない部分が見える場合、「設定型の問題」であると言えるでしょう。

Keiさん
Keiさん
スポーツで1試合1得点してチーム内得点王だけど、1試合2得点できるようになりたい、みたいなのは設定型の問題だね。
BBACくん
BBACくん
そう!問題って高い目標を持って設定すればいくらでも出てくるから、問題がなくなることはないんだ。だから、問題解決思考はずっと使えるんだよね。

「問題」を正しく認識できていない2つのパターン

ここまで3つの問題について解説してきましたが、これらの問題の捉え方によっては、解くべき真の問題を見逃してしまう可能性があります。

以下では、間違った問題の捉え方をしてしまっている2つのパターンについて紹介します。

①:マイナスな事象そのものを問題だと思いこむ

問題の捉え間違いのいちばんよくある例として、マイナスな事象そのものを問題だと思いこんでしまうことが挙げられます。と言ってもピンと来ないと思うので、練習問題を用意しました。

考えてみよう

あなたは「あがり症」です。大勢の前で発表をしようものなら、緊張のあまり話がぐだぐだになってしまいます。さて、この場合の問題は何でしょうか。

Keiさん
Keiさん
「あがり症」が問題なんじゃないの?
BBACくん
BBACくん
いいや、「あがり症」だったとしても、それで何らかの実害が出ているなら、問題はそっちだよね。
Keiさん
Keiさん
そうか。大勢の前で発表する機会が一切なければ、あがり症だって問題ないもんね。

このように、一般的にマイナスだとされていることはそのものを問題と捉えがちですが、マイナスだとされている状況により発生している実害の方を問題だと捉えることができれば、対策の幅が増えてくるはずです。

BBACくん
BBACくん
「あがり症」を問題だと捉えたら、緊張しない方法をたくさんやってみるしか道はないけど…。
Keiさん
Keiさん
それで発表が上手くいかないことが問題なら、「ひとりで収録した発表動画をみんなの前で見せる」とか、いくらでもやり方はあるもんね。

②:発生型の問題にとらわれすぎて潜在型の問題に気づかない

これも①に負けず劣らずよくあるのが、わかりやすい発生型の問題に対処し続けていて潜在型の問題を見逃してしまっていたために、もっと大きな問題が発生してしまうパターンです。これも例題を見てみましょう。

考えてみよう

最近、会社内で咳が流行しています。
最初は1人だったのですが、2人、3人と増え続け、ついには常時5~6人が咳をしている状態になってしまいました。
さて、ここで考えられる潜在型の問題は、どんなものがあると考えられるでしょうか。

BBACくん
BBACくん
まず、ここで考えられる「発生型の問題」は何かわかるかな?
Keiさん
Keiさん
「咳」ではないことはさっきの例でわかったよ。「咳によって仕事の効率が落ちること」とか「咳がまわりにうつること」とかだよね。
BBACくん
BBACくん
正解!ただ困ったことに、「じゃあ咳止めの薬とマスクを会社で購入しよう」では解決しない可能性があるのが、この「潜在型の問題に気付いていないパターン」なんだよね。

そもそも咳が流行しているのはたまたまなのだろうか。メンバーを咳に至らしめている別の原因があるのではないか、と考えてみることが「潜在型の問題」に気づくきっかけになります。

特に複雑な事象の場合は、発生型の問題に惑わされずに潜在型の問題を発見し、正しい打ち手を取ることが大切です。

BBACくん
BBACくん
例えばこの咳の原因が社内の空気が悪いことで、エアコンがカビだらけでカビ菌を撒き散らすような空間ができてしまっていたとしたら…。
Keiさん
Keiさん
咳の対処はもちろんだけど、「エアコンクリーニングする」とか「空気清浄機を置く」ってことをやらないと咳は止まらずじまいになるかもしれないね…。

このように、問題の中で最も大きな原因をつくっている要素のことを「課題」と言います。「問題解決思考」では、課題度の強いものから順番に対処していくことが重要なので、問題発見の次は「課題特定」というステップが入ることになります。

「課題特定」ついては次回の講座にてお伝えしますので、お楽しみに!

あなたが解くべき「正しい問題」を発見しよう

問題には3つの分類があり、気を抜いていると間違った問題を解いてしまっていつまでたっても解決しないリスクがある、ということをお伝えしました。

そして、解くべき問題を間違えないためには「課題」を見つけることが大事だということも、認識頂けましたでしょうか。

次回からはいよいよ問題解決思考の肝となる部分で、実践編に近いものとなります。

実践時に間違った問題に取り組むことがないよう、「問題」とは何たるかを今一度復習してみてくださいね。

Keiさん
Keiさん
質問などがあったら、ぜひLINE@(準備中)などから僕に気軽に教えて下さい!あなたの質問について考えることで、僕もたくさん学ぶことができます。質問内容はあなたにも届くようにシェアするので、たくさんコメントもらえると嬉しいです!

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