年々利用者が増え、ビジネス領域でも注目度が高くなってきているYouTube。

最近では、公式チャンネルを開設し、集客やブランディングのための動画マーケティングを進めている企業も増えてきました。

しかし、中には企業チャンネルの運用方法が確立できておらず、再生回数や登録者数が全然伸びていない企業も少なくないでしょう。

それもそのはず。チャンネル登録者が1,000人いる時点で上位15%に入れてしまうという難易度なんです。

今回は、企業のYouTubeチャンネルについて、メリットや活用方法、失敗事例などを紹介します。

企業がYouTubeチャンネルを持つ2つのメリット

まずは、企業がYouTubeチャンネルを始めるとどんな良いことがあるのか、見ていきましょう。

①:伝えたい情報をしっかりと発信できる

YouTubeの強みはテキストよりも情報量が圧倒的に多いことです。

もちろんInstagramやTwitterなどでも動画の発信はできますが、15~30秒位の短い動画が好まれる傾向があります

15~30秒の短い時間では、自社商品の魅力を最大限伝えることは難しいですよね。

YouTubeでは、尺が決められているわけではないので、発信したい情報を自由に伝えることができます。

実は若い世代を中心に、YouTubeを、GoogleやYahoo!と同じような検索エンジンとして利用している人が増えているんです。

あなたも、なにか調べごとをする時に、GoogleではなくYouTubeで検索するようになっていませんか?

YouTubeを積極的に活用している人からは、「商品の使い方がわかりやすくなった」「実際の使用感を知ってから購入できるので安心」などの声が挙がっています。

YouTubeを活用することは、企業側は「伝えたい情報をわかりやすく届けることができる」消費者は「情報を集めて安心して商品を購入できる」という点でメリットが大きいといえるでしょう

視聴者に、わかりやすい情報を提供できるのが、他のSNSにはないYouTubeの強みです。

②:効果検証や分析がしやすい

YouTubeには「YouTubeアナリティクス」という分析ツールがあります。

この分析ツールでは、投稿した動画の「視聴回数」「総再生時間」「流入元」「視聴者の属性」「高評価率」を知ることができます。

そのため、「どんな年齢層に興味を持ってもらえているのか」「動画を出したことによってどれだけ宣伝効果があったのか」などを分析することができるわけです。

最も影響力の大きい広告といえば、テレビCMが思い浮かぶと思いますが、実はテレビCMは効果測定がしにくいという特徴があります。

「どんな年齢層にささっているのか」「テレビCMを見て商品を購入した人がどれくらいいるのか」などCMの効果を分析するのが難しいんです。

それに対して、YouTubeには動画1本1本に対して「動画を見た後に視聴者がどんな行動を取ったのか」などの細かい情報をデータ化し、蓄積してくれるツールがあります。

しかも、YouTube動画を出すには、テレビCMのように高い金額がかかりません。
低予算で長い期間宣伝を行えることもYouTubeのメリットといえるでしょう。

メリットを理解したら、次は、企業チャンネルでどんな動画コンテンツを出していくべきか、活用方法を紹介します。

企業チャンネルの活用方法5選

実際に企業チャンネルを開設したら、どんな動画を上げていくべきか悩みますよね。

今回は、活用方法を4パターン見ていきましょう。

①:PR動画

企業チャンネルと言ったら、やはり商品やサービスのPR動画を出そうという企業がほとんどだと思います。

売り出したい商品の魅力をテレビCMのような形でPRすることは、商品のブランド認知に効果的です

視聴回数を増やすためには、PR動画をシリーズものにするなど少し工夫することでチャンネルへ訪問する動機を高めることができます。

②:商品の説明動画

商品の使い方や実際の使用感、サービスの利用方法などを細かく説明する動画を発信するのも良いでしょう。

紙媒体やWebの文面上では説明しにくいことも、映像音声を用いた動画で説明することで、消費者によりわかりやすく情報を使えることができます。

YouTubeでは、限定公開で、商品を購入した人向けに商品説明をするという使い方もできますし、逆に商品に興味を持ちそうな人に向けて商品の良さを具体的に伝えることもできます。

③:消費者インタビュー動画

商品の魅力をPRする動画も良いですが、単純に商品の良さを語るだけの動画は、視聴者的には「面白くない」「宣伝感が強い」と感じてしまう人もいるでしょう。

あなたが商品を買う時、どんなことが気になりますか?

「実際に商品を使った人の感想が知りたい!」と思いませんか?

消費者にインタビューして、実際の使用感や、使った後の効果やメリットなどリアルな意見を発信していくのもいいでしょう。

リアルな意見も出していくことで、企業の信頼につながることもあります。

④:社内タレントの育成

少し毛色の違う活用方法にはなりますが、社内タレントを育成していくことも立派な活用方法です。

YouTubeで動画を投稿する際「顔出し」することも重要な戦略になります。

商品を紹介するにあたっても、商品だけを映しているよりも、その企業のおなじみの人が紹介していたほうが「信頼感や説得感」が出ることもあります。

社内に宣伝するにあたって「表情」「話し方」「声」「キャラ」など適任者がいる場合は、企業チャンネルを開設するのをきっかけに社内タレントとして出していくのも、現代に合った戦略の1つです

社内の人間を表に出すことは、商品の宣伝以外にも採用の面でいい効果が現れることもあるかも知れません。

ここまで4つの活用方法を紹介してきましたが、実はこの中のどれかをやっていればいいというわけではないんです。

以下で詳しく説明します。

よくある企業チャンネルの失敗例

企業チャンネルの失敗例として最も多いのが、PR動画のみを発信しているチャンネルです。YouTube上で新規顧客を開拓したい企業は、PR動画だけ発信していくことはおすすめしません。

なぜなら、PR動画の場合、基本的にはYouTube内での流入が発生しないからです。

どういうことかというと…

YouTubeのアルゴリズム上、YouTubeの関連動画に企業のPR動画が流れてくるケースは極めて少ないです。

企業のPR動画の場合、サイトからの流入」か「Web広告からの流入」でしか、再生数を稼ぐことができないんです

そのため、再生数が伸びず、結果登録者数も伸びていかないということになってしまいます。

企業チャンネルを始める際には、どんな内容の動画をどれくらいのペースで出すのか、ある程度決めた上でチャンネルを始めるべきです。

とはいっても「そもそもYouTubeについて知識が不足していてどう決めればいいのか…」という方もいると思います。

そんな時は「YouTube成果創出パック」の利用がおすすめ。

「YouTube成果創出パック」では、YouTubeのノウハウを持ったプロが独自のツールを用いて市場調査し、「どれくらいのペースで動画を投稿すればいいか」「どの年齢層に向けてどんなコンテンツを出してくのがいいか」などの提案をしてくれます。

では、次に企業チャンネルの効果が出てくるのにどれくらいの期間が必要なのか、見ていきましょう。

企業チャンネルの効果ができるまでには半年以上かかる?

結論、企業チャンネルの場合は効果が出るまでに最短でも6ヶ月はかかります。そのため、途中「効果が全く出ない…」と諦めてしまう企業も少なくありません。

チャンネルを運営していくためには、コンテンツの内容を考えたり、動画を制作したりするには想像以上に時間がかかり、定期的に投稿していくのも簡単なことではありません。

企業の場合、他の業務がありながらチャンネルを運営していくことになりますよね。

しかも、1本動画を投稿してすぐに効果が出るわけではないので、モチベーションを維持するのも大変です。

しかし、上手く運用することで、数千人のチャンネル登録者から数千万の利益を得ているようなチャンネルも珍しくありません。

例えばM&A業の場合、運用に年間1,000万かけても、1件成約した場合の粗利が1,000万を超えるケースもあるので、十分にペイするのです。

自社商品のLTVによっては登録者を集めなくても収益化が可能なケースもあるので、「自社でYouTubeが使えそうか」を改めて精査してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、企業チャンネルを一定期間で軌道にのせていくためには、同じチャンネルの競合状況にもよりますが、週3本以上の頻度で動画を投稿するのが望ましいです。

そのため、チャンネルを円滑に運営していくためには、動画の編集スキルや撮影スキルを持った専任者が必要になるでしょう。

YouTube成果創出パック」を利用すれば、市場のリサーチ、動画コンテンツの内容、撮影指導、編集、サムネイル作成まで一括でサポートしてもらうことが可能です。

企業チャンネルはノウハウのあるプロと一緒に運営していくのがおすすめ

近年、YouTubeを始める企業は多いですが、きちんとした成果を出せている企業はそう多くはありません。

企業チャンネルの運用方法を確立することなく、なんとなくで運営しているといつまで経っても成果が出ないということになり、時間も予算も無駄にしてしまうことになります。

一度、YouTubeのノウハウを持つプロの手を借りて、企業チャンネルを運営してみてはいかがでしょうか。