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【マーケティングの心理学】カクテルパーティ効果(選択的注意)とは

あなたはこんな経験をしたことがありませんか?

場所は大教室、オフィスなど、人がたくさんいてがやがやしているところです。みな、会話をして賑わっています。

ふと、5m後方から「○○さん(あなたの名前)に聞いてみなよ」という声が聞こえ、あなたは振り向きます。

こんなにたくさんの人がいてそれぞれが違う話をしているのに、「○○さんに聞いてみなよ」という声だけがはっきり聞こえてきたのです。

これって不思議ですよね?でも、こんな経験って一度や二度覚えがあるのではないでしょうか。

このように、自分の興味がある情報を自然と聞き取る、感じ取ることができる現象を、心理学では「カクテルパーティ効果」または「選択的注意」と呼びます。カクテルパーティのようなノイズが多い場所でも働く作用であることから、そう名付けられたのでしょう。

今回は、この「カクテルパーティ効果(選択的注意)」をマーケティングに応用するとどうなるか、ということを解説します。

カクテルパーティ効果(選択的注意)を体感しよう

以下の動画は、カクテルパーティ効果を体感することができるあまりにも有名な動画です。
※有名すぎて同じ題目の記事にもよく登場しますね…。
https://www.youtube.com/watch?v=Ahg6qcgoay4

まだ見ていないあなたのために説明すると、画面で複数人の男女がバスケットボールをパスしています。あなたは何回バスケットボールがパスされたかをカウントします。

○○回…と答えが出ますよね。しかし、この動画のミソはバスケットボールのパス交換ではありません。

実は動画の中に、「ある違和感」が登場するのですが、それに気づくことができるでしょうか、というところが本題になります。

ちなみに、私は全然気づきませんでした…。

このように、カクテルパーティ効果が強く働くことで、本来見えていたものも見えなくなってしまう。だから、常識だと思っていることを疑うって大変だけど大切ですよね。ということをよく研修で話していました。

カクテルパーティ効果(選択的注意)のポイント

カクテルパーティ効果から学べるポイントとしては以下3点です。

・脳は普段、強く意識している事項を取捨選択しているということ
・カクテルパーティ効果は視覚・聴覚を始めとした五感に影響するということ
・強く意識していることが邪魔をして、当たり前のことに気づかなくなる可能性もあるということ

では、このポイントはどのようにあなたの周りのマーケティングに生かされているのでしょうか。具体的な事例を見ていきましょう。

カクテルパーティ効果(選択的注意)はマーケティングでどのように使えるのか:4つの事例

①:「個人名」を差し込むことで自分ごと化

1つ目は、「名前を意識的に使う」ことでメッセージ全体に注意を引きつけるテクニックです。よく使われているのはメールマガジンですね。

メールマガジンでは登録時に読者の名前を取得できるので、その名前をメッセージやタイトルに差し込むことでメールの開封率や読了率が上がり、メールマガジンで訴求したキャンペーンページのクリック率が上がる可能性が高くなります。

1日数十通メールを受け取っている中で、「○○さんへ」というタイトルを見たら、思わず「おっ?」と思ってしまいますよね。

また、名前をメッセージに差し込むのは、テキストのような視覚情報だけでなく、会話のような聴覚情報においても有効です。

初対面の人に、意識的に「○○さん」と名前を呼ばれる場合と、そうでない場合とでは圧倒的に全社の方が親近感を覚えるはずです。

人間関係をよくするためのテクニックとしても使えるので、「個人名をメッセージに差し込む」ができる場合は、意識して使ってみましょう。

②:「地域情報」を差し込むことで自分ごと化

マーケティングのすべての場面で個人名が収集できるわけではありません。むしろ、個人名を差し込めるケースというのはごく一部です。

そこで、「自分ごと」として受け取ってもらうために活用できる情報の1つが地域情報です。

例えば通りすがりの知らない人が、自分の住んでいるマイナーな駅の名前を口にしていたら、どんな話をしているのか気になってしまいますよね。

「港区」のような市区町村を入れたり、「山手線ユーザー」「駅徒歩20分以上かかるあなた」のような交通手段を入れたりすることで注意をひきつけることができるのです。

③:「属性情報」を差し込むことで自分ごと化

地域情報と同じくカクテルパーティ効果として機能するのが「属性情報」です。

属性情報とは、年齢、性別、学歴、所属などの、いわゆる履歴書に書くような内容を指します。

例えば、「お仕事に疲れているアラフォーのお父さん」「新米の先生」などのキーワードですね。

属性情報は1つだけだと誰にでも当てはまるように聞こえてしまうため、複数組み合わせると刺さりやすいメッセージになります。

特定の属性を狙っているサービスはもちろん、物販のCMなんかにもよくキャッチコピーとして使われますね。

カクテルパーティ効果(選択的注意)を正しく利用し、メッセージを「自分ごと」として感じてもらおう

一説によると、カクテルパーティ効果は脳が膨大な量の情報処理を行おうとする中で、すべての情報を真正面から受け止めていたらパンクしてしまうために現れているそうです。

あなたの伝えるメッセージは「パンクする情報」として認識されてしまっていませんか?

日頃の会話でも、チャットでも、広告の文言でも、「その他大勢」の情報として消し去られてしまわないよう、適切な表現を用いて相手に伝える努力をしましょう。

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