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印象操作の「クレショフ効果」とは?理想の印象は他者の力を借りよう

あなたは、人にどんな印象を持ってもらいたいですか?
理想の印象を持たれるために手っ取り早いのは「他者の力を借りること」です。

本日は、映像とイメージを関連付けることで人の印象を操作する「クレショフ効果」という心理効果について、クレショフ効果の定義、時代的背景をきちんと理解した上で、マーケティングやブランディングにどう活用できるのかという手順で解説していきます。

クレショフ効果とは

クレショフ効果とは、「関係のないいくつかの事柄を連続で見せると、そこに関係性を創り出してしまう」という心理効果です。

旧ソビエト連邦の映画作家レフ・クレショフが示したもので、元々は映画業界から使われ始めたものです。

特に映画の予告などでは多くを語ることができないため、断片的な映像を連続的に映し出すことで、視聴者にストーリーを想像させて興味を惹き付ける手法が良く取られています。

クレショフが示した3つの効果

クレショフが映画を撮影していた当時は、生フィルムが不足していました。
そこで、クレショフは、静止写真や短いフィルムの断片を使って文脈やストーリーを生み出す様々な実験を行ったのです。

その実験の中でクレショフは3つの効果を発見しました。

①:創造的地理

クレショフは、別の映像から選択した、「一人の男性の歩くショット」「一人の女性が歩くショット」「二人の男女が手を握り合うショット」「広い階段のある大きな建物のショット」「階段をのぼる男女の足元のアップショット」を連続して提示する実験を行いました。

すると視聴者は、それらが全く別の場所で撮影されたものであるにも関わらず、男女が同一の場所で出会っているように錯覚してしまったといいます。

つまり、人は連続された無関係の映像から、「地理=場所」を勝手に創造してしまったということです。

②:創造的人間

こちらは、全く別の人間のパーツを連続的に映し出すことで、それらのパーツはすべて同一の人間であると錯覚するというものです。

③:意味の創造

創造的地理・創造的人間は特定の文脈に沿って、映像を映し出すため、同じ場所であるように、また同じ人間であるように錯覚してしまうのはなんとなく仕方がない気がしますよね。

ところが、この「意味の創造」は、全く関連性のない映像を連続的に映し出すことで、そこの意味を見出してしまうというものです。

クレショフはまず「無表情な男性のショット」を用意しました。このショット単体ではもちろん意味を受け取ることは不可能です。

そこで、
A:「美味しそうなスープのショット」
B:「死体のショット」
C:「魅力的な女性がソファーで寝そべるショット」

を用意して、

①Aを映した後に男性のショットを映す、
②Bを映した後に男性のショットを映す、
③Cを映した後に男性のショットを映す、

の3パターンで、男性から受け取る印象を実験しました。

すると、①では無表情の男性から「食欲・空腹」などの意味を見出し、②では「哀れみ・悲しみ」、③では「性欲・欲望」などの意味を見出しました。

つまり、全く関連性のない映像でも連続して映し出すことで、人は新しい情報=意味を創造してしまったのです。

日常生活や、マーケティングで使えるクレショフ不効果

さて、上記のクレショフ効果は映画業界やテレビ・マスコミ業界では古くから使われてきましたが、日常生活やマーケティングで活用できるケースもありますのでご紹介していきます。

商品の与えたいイメージに合わせて映像を関連付ける

たとえば、シチューのCMでは、冬の銀世界や雪だるまのある場所にぽつんとあたたかそうな小屋を映し出し、小屋の中では外とは一点して温かい暖炉を囲ってシチューを頬張り、暖かそうにしている人たちの映像を流すCM映像などがありますよね。

これにより「非常に寒い冬に、あたたまることができるもの」としてシチューが関連付けられるのです。

また、化粧品のCMでは、透明な美肌が特徴的な美人女優をイメージキャラクターにすることで、化粧品と、美肌を関連付けたりします。

このように、自社商品が与えたい印象を想起させる、他のシーンや人物とともに自社商品を映し出すことで、ブランドの印象を形づくることができるのです。

あなたの商品はどのような印象を持ってもらいたいですか?

高級感、清潔感、安心、優しさ、それらの印象をすでにもっているものの力を借りて、
あなたの商品と理想の印象を関連付けをしてみてください。

宣伝用のHPや、名刺の画像で、商品の印象が決まる

HPや名刺には、満面の笑みを浮かべた写真が使われることがよくあります。
安心感やハッピーな印象を与えたい時にこれらの写真を使うことは効果的です。

また商品を販売する、LP(ランディングページ)では、ファーストビュー(一番最初に目に映る映像)が非常に重要です。なぜならその印象が後に入ってくる情報を意味づける前提情報になるからです。

高級感を訴求したいのか?ポップでお気軽な印象を与えたいのか?まずは与えたい印象を明確にした上で、その印象を与えるためにどのような写真を使えばいいのかをきちんと精査しましょう。

プロフィール写真は、一緒に映るものや背景で印象が決まる

Facebookや恋活アプリなどで好印象を与えるために、どのようなプロフィールにすればいいのかお悩みの方もいるでしょう。

そんな時にもクレショフ効果は役に立ちます。

例えば、愛らしい動物や赤ちゃんと一緒に写っている写真をプロフィールにすれば優しい人という印象を与えられるでしょう、また爽やかな印象を与えるためにはスポーツ観戦時にユニフォームを着ている時の写真などをプロフィールにするのが良いでしょう。

クレショフ効果を活用することで、一緒に映るもの・背景が与える印象と自分の印象を関連付けることができるのです。

クレショフ効果を活用して、印象を与える印象を操作しよう

理想の印象を与えるために、自分だけの力では心もとない。
そんなときは、他者の力を借りるのが手っ取り早いですよね。

すでに、理想とする印象を持っている他者と一緒にあなたや自社の商品を並べることであなたの印象を理想に近づけることができるのです。

HP作成やプロフィール作成時に、これまでに無意識に画像を選んでいた方は、クレショフ効果を意識してみてはいかがでしょうか。

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