時代の流れとともに1つの職業として認められるようになった「YouTuber」という職業。
YouTubeは広告メディアとしても急成長を続けていて、「テレビCMを打つよりYouTubeでの宣伝に力を入れよう!」という企業も出てきているほどです。
といっても実際に動画を作るとなると「どれくらいお金が必要になるんだろう…」と疑問が出てくることでしょう。
本記事では、YouTube動画を作るにあたりかかる費用や気になる経費の問題など、YouTubeまわりのお金のアレコレを紹介します。
【5つの費用】YouTube動画を作るにはどれくらい費用がかかるの?
YouTubeを1から始める時、最も気になるのは「YouTube動画を作るのにどれくらいお金がかかるのか」ということですよね。
一般的に、YouTube動画の制作にかかる費用は、主に「制作スタッフの人件費」と「カメラや編集ソフトなどの機材費」です。
細かく見ると、「企画・構成費」「撮影費」「編集費」「音響・ナレーション費」「広告費」の5つの費用がかかってきます。
1つずつ詳しく見ていきましょう!
①:企画・構成費用
YouTube動画を作るにあたり「とりあえず動画回してみるか!」と何も決めずに撮影を始めていませんか?
見返してみるとぐだぐだで「これはダメだ…」となって挫折してしまう…ということも珍しくありません。
1番初めにやるべきことは、企画を考え動画の構成を決めることです。正直、今からYouTubeを伸ばすのであれば、ここでのリサーチが成否の鍵を握ると言っても過言ではありません。
動画のコンセプトやシナリオ、世界観や撮影の進め方まで決める必要があります。
とは言っても、最初のうちは「この内容でいいのか…」「伝えたいことが伝わるかな…」など不安になりますよね。
そういう時は、プロと一緒に企画と構成をしっかり組むのが安心です。
プロに頼むことによって、自分のやりたいことと視聴者のニーズをより深く絡めた企画を組むことができます。
また、ショート動画を利用して拡散を狙うなどと言った、経験豊富なプロならではの提案をすることもできます。
プロに依頼する場合の費用相場は、5~15万円。しっかりとした土台を作ってから動画撮影をしましょう!
②:動画撮影費用
企画・構成をしっかり決めたら実際に撮影をしていきます。撮影費の内訳は、カメラマンや照明、音声などの撮影スタッフの人件費と、撮影に使う機材費です。
YouTube動画の場合、撮影時間は1時間~半日に収まることがほとんど。スタッフは1~2人で複数本の動画をまとめ撮りしながら進めていくこともあります。
気になる費用相場は、クオリティにもよりますが半日の撮影で3~8万円です。
が、必ずしも撮影専属スタッフに依頼する必要もありません。YouTube動画は、ハイスペックなカメラや照明器具を使う必要はなく、自分のスマホ1つで撮影している人もいます。
自分のスマホや一眼レフなどのカメラで撮影する場合は、撮影費をかけずに動画を作ることができます。
しかし、今まで動画を作ったことがない人にとっては、光の当たり方や編集工程を見据えた撮影方法、解像度など、手こずる部分もあるかと思います。
プロに依頼すれば、おすすめの機材を持ってきてくれたり、演者の撮影指導もしてくれるため、屋外での動的な撮影など、難易度の高い動画になる場合はプロの手を借りるのも1つの手です。
③:動画編集費用
撮影が終わったからといって、その動画をそのまま使えるわけではありません。無駄な部分をカットしてつなげたり、テロップをいれて完成度を高めていく必要があります。
10分程度の動画の場合、編集費用の相場は、1~5万円です。
※2カメ・3カメを使う場合や、素材尺が30分以上あるなどのケースではこの限りではありません。
もし自分で編集を行うのであれば、「Adobe Premier Pro」や「Final Cut」などの動画編集ソフトを用意する必要があります。こちらも年間数万円程度です。
動画初心者にとって編集は特に大変な作業。「どの編集ソフトを使えばいいのか」「どんなフォントが見やすいのか」「素材はどこから拾ってくるべきか」など悩みますよね。
文字1つとってもフォントや色、大きさなどで、動画の雰囲気はガラッと変わります。
今では、撮影を行わず、手持ちの動画素材の編集だけを受け持ってくれる会社も増えてきています。完成度をグッと高めるために、編集だけでもプロに委託してみると良いかもしれません。
④:音響・ナレーション費用
動画の編集が終わったら、BGMや効果音、ナレーションをつけていきます。無料素材で事足りる場合は、費用がかからないことも多いですし、「YouTubeスタジオ」というクリエイターツールの中に、無料利用OKの音源も用意されています。
動画がアニメーションだった場合などで、プロのナレーションを入れる場合は、10分程度の尺で5,000円~20,000円程度。これにスタジオ代が別途かかってきます。
BGMもオリジナルのものを使いたい場合は数千円~数万円でできます。
編集を外注すると、動画の雰囲気に合わせてぴったりなBGMを付けてくれたり、声優さんやスタジオの手配までまとめてやってくれるところもあります。
自分でナレーションを実施する場合は、PC備え付けのマイクでなく、必ず外部のマイクを用意するようにしましょう。カメラは手抜きしてもそれなりの画質のものが撮れますが、音を手抜きすると悲惨なことになります…。
⑤:広告費用
企業では、YouTubeで動画広告として配信するために動画を作る場合もあるでしょう。
その際は、動画自体の制作費とは別に「広告費」と「YouTubeアカウントの運用費」がかかります。
広告実費の相場は、競合が少ないローカルビジネスで月3万円程度、初めてYouTube広告を出す中小企業で月10~20万円ほど。
アカウントの運用費は、広告予算の約20%が相場になります。
この分野については、映像制作会社やWebマーケティング会社が、アカウントの設定や動画のアップロード、効果測定、予算管理などを請け負ってくれます。
「動画制作だけで精一杯…広告のことまで手が回らない」という方は、専門の会社に依頼してしっかり管理してもらいましょう。役割分担することでクオリティの高い動画を継続して出せるようになります。
YouTube動画を作る際には事前に「5つの費用」をしっかり把握しておくことが大切です。
会社によっては、1つ1つの工程を全て請け負ってくれるところもあります。自分がどこまで手伝ってもらいたいか明確にして依頼するようにしましょう。
費用について理解したら、次は「経費」について見ていきます。
どこまで認められる?気になるYouTubeの経費
会社で働いていると「これは経費で落とせる」とか「これは経費で落ちない」とか耳にしますよね?そもそも、「費用」と「経費」の違いを理解していますか?
「費用」とは会社運営にかかる全てのお金のこと。一方で「経費」とは事業を行う上で必要な費用のこと。費用は「経費」とそれ以外に分かれるんです。
参考:https://gentosha-go.com/articles/-/13036
とはいっても少し分かりづらいですよね。
YouTubeの場合、視聴者やチャンネル登録者を増やすために使うお金であれば、基本的には経費と考えていいでしょう。
先ほど紹介した「撮影費」や「編集費」など5つの費用はもちろん、編集用にパソコンを買った場合、撮影用にカメラを買った場合も、機材がなければ事業ができないので「必要経費」として認められます。
その他に、ネットを繋げるための通信費、自宅を仕事場にしている人は家賃も経費として認められることも。
ここまで来ると「YouTuberはなんでも経費として認められそうだな」と思いますよね。実際、YouTuberの経費はグレーゾーンが少なくないんです。
YouTubeの経費として認められる事例
では、ここで1つ例を出します。
あるYouTuberが「高級車を買ってみた」という購入企画の動画を出したとします。実際に高級車を1千万円で買った時、その代金は経費として認められると思いますか?
「さすがに車を買って経費にはならないだろう…」「一応企画のために買っているわけだし、経費になるんじゃ…?」と色んな意見がでてきそうです。
結論をいうと、「目的がはっきりしていて、なおかつ収益もでている場合」、高級車の代金は経費として認められます。
どういうことかというと…
仮に、高級車の購入動画自体は赤字になってしまったとします。1本の動画で1千万以上の収益を出すのは厳しそうですよね。
しかし、この動画のおかげでチャンネル登録者が数万人増え、通算で赤字がカバーできていたら、それは「収益が出た」ということになります。
この場合は、「再生数を伸ばすため」「登録者を増やすため」などはっきりとした目的があり、結果的に収益が出ているので経費として考えて良いのです。
YouTubeの経費として認められない事例
ではこの場合はどうでしょうか。
YouTubeに出る人は、写りを良くするためにもしっかりメイクして撮影したほうが良いですよね。その場合、化粧品は経費に含まれるでしょうか。
…答えは、「いいえ」です。
「化粧しなくたって動画は作れるでしょ?」という考えがあるため、経費としては認められないんです。
しかし、例外もあります。化粧品のレビュー動画でなら、化粧品にかかるお金を経費として計上することができます。
化粧品のレビュー動画は、化粧品がないと動画が成り立たず、化粧品を紹介することで収益が発生します。目的がはっきりしていれば、経費として認められるんです。
このように、経費というものは明確に決まりがあるわけではありません。
YouTubeの場合は、「客観的に見て納得がいく」「領収書で裏付けが取れている」「再生数アップなど結果として収益がでている」など客観性と合理性が大切になってきます。
制作している動画の方向性と異なっている場合は経費として認められないこともあるので注意が必要です。
YouTube動画制作にはノウハウを熟知したプロの手を借りよう!
今回は、YouTube動画の制作にかかる5つの費用と経費の問題について紹介しました。
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