YouTube動画撮影において、このように思っている方はいませんか?
・YouTube撮影に向いているカメラがわからない
・とりあえず「高性能」と書いてあるカメラを買ったが、撮った動画がイメージ通りではない
・画面が揺れている、画面が暗い、雑音も入っているが、編集でどうにかなると思っている
・動画編集を外注するほどでもないが、自分で編集できるか不安だ
良いカメラを使えば、「イメージ通り」の動画が撮れると思ったら大間違いです。
また、カメラによってはどうしても手ブレをしたり雑音が入ることもあるので、弱点をカバーするための機材も必要になってきます。
そこで今回は、動画撮影に必要な機材やその種類について、それぞれ特徴をご紹介します。
カメラだけじゃダメ?YouTube動画撮影に必要な5つの機材
YouTube動画撮影に必要な機材は、5つです。
・カメラ
・照明
・マイク
・三脚
・動画編集ツール
しかし、いきなり全てそろえるのは難しいかもしれないので、この中で一番最初に用意した方がいいのは、マイクです。
カメラは特別こだわらなければスマホでも綺麗に撮れますし、照明は明るい場所で撮ったり、三脚は固定できるものであれば代用できます。動画編集ツールは、紹介しきれないほど無料でダウンロードできます。
ところがマイクは、カメラやスマホ内臓のものだと、ガサガサと雑音が入ってしまったり、演者とカメラの距離が遠いために声を拾うことができなかったり、ということになりかねません。音だけはどうしようもないのです。
そのため、最初に用意した方がいいのはマイクでしょう。
では、そもそも何故YouTube動画撮影において、5つの機材を用意した方がいいのでしょうか。
例えばメイクレッスン動画を作る場合、そのメイク方法を行うことでいかに肌が綺麗になるか、ビフォーアフターが明確に分かった方が、試したいという気持ちになりますよね。
そのためには、綺麗な画質で明るく撮影した方がいいので、高画質なカメラと照明が必要になります。
また、視聴者は「講師から知識を吸収したい」ので、音声ははっきり入った方がいいですよね。
講師の声が小さすぎたり乱れたり雑音が入ったりしないように、音声を綺麗に集音するマイクが必要です。
さらに、画面が揺れているとどうでしょう?
人間の手は、目に見えない程度ですが震えているので、カメラを手で構えただけだとどうしても手ブレしてしまいます。
そのため、手ブレしないように三脚が欠かせません。
画質も音声も綺麗に撮影できたとして、撮ってそのままYouTubeにアップしようとしていませんか?話している内容が有益でも、画面の絵が同じままだと飽きるのではないでしょうか。
テロップ・フェードイン・フェードアウトなどを少し足した方が視聴者は飽きずに見ることができます。そこで必要なのが、動画編集ソフトです。
このように、動画撮影において5つの機材は必須になりますが、どれでも良いというわけではありません。
例えば、カメラは大きく分けて5種類存在しますが、どれを使うかによって仕上がりが異なります。
他の機材も同様に、作りたい作品のイメージやどれくらい手間やお金をかけたいか、などに合わせて選ぶ必要があります。
それでは、機材ごとにどのような特徴があるか解説します。
YouTube動画撮影に適したカメラ5種
動画撮影に最適なカメラは主に5種類あります。
以下のように使い分けるのがいいでしょう。
・長時間の撮影の場合は「ビデオカメラ」
・写真も動画も綺麗に撮りたい場合は「一眼レフカメラ」
・荷物を最小限にしたい場合は「コンパクトデジカメ」
・アクティブな動きを撮影する場合は「アクションカメラ」
・手軽に撮影したい場合は「スマートフォン」「タブレット」
①:ビデオカメラ
動画撮影ができるカメラの中で、一番バランスがとれています。
カメラのメーカーや機種にもよりますが、以下の特徴があります。
・手ブレに強い
・高画質
・バッテリー持ちが良く長時間撮影可能
・ズーム可能
・暗い場所の撮影には不向き
・ボケを生かす撮影には不向き
例えば、子供の運動会やピアノの発表会であれば、バッテリー切れの心配も無く撮影することができます。
また、ズーム機能がレンズ交換しなくても使うことができるので、レンズ交換中に大事なシーンを逃すということも避けられます。
②:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ
一眼レフカメラやミラーレスカメラには、以下の特徴があります。
・高画質
・レンズ交換可能(シーンによって変えられる)
・ボケ感が出せる
・重い、かさばる
・長時間撮影には不向き
・ピントが途中でずれることがある
例えば、旅先でボケ感を生かしたポートレートやスナップ写真を撮りつつ、映画のようなかっこいい動画も撮りたい場合、1台で両方叶えることができます。
③:コンパクトデジカメ
コンパクトデジカメには、以下の特徴があります。
・とにかく軽くて薄い
・レンズ交換不要
・画質は一眼レフやミラーレスには劣る
例えば、旅行でできるだけ荷物を軽く最小限にしたい時、毎日持ち歩くバッグに入れていつでも日常を動画におさめたい時などに活躍します。
④:アクションカメラ
アクションカメラには、以下の特徴があります。
・滑らかに撮影できる
・軽くてコンパクト
・速い動きに強い
・防水防塵、耐久性に優れている機種もある
例えば、街を歩きながら自分の目線で動画におさめることはもちろん、スノボーやバイクなどの激しい動きをしながらの撮影、機種によっては海の中で撮影することも可能です。
⑤:スマートフォン
スマートフォンには、以下の特徴があります。
・手軽に日常を撮影することができる
・撮ったらすぐにSNSで共有できる
・俯瞰(ふかん)で撮るのが得意
・ズームは苦手
例えば、調理の様子やイラストを描いているところを真上から撮影する時などに活躍します。一部の機種を除いてボケを出すのが苦手な分、俯瞰して撮ると画面全体にピントが合うので綺麗な動画を撮影することができます。
YouTube動画撮影に適した照明4種
YouTube動画撮影に使える照明は4種類あります。
・LED
・白熱灯
・蛍光灯
・HMI
結論、一番使い勝手が良いのがLEDです。
これらの違いを具体的に解説します。
①:LED
LEDは、4種類の中でも比較的新しい照明です。
開発当時は、高額で光も弱かったため、動画撮影には向いていないと考えられていました。
しかし、近年ではより安く、光の強さも改善され、今ではプロの現場でも使用されるほどです。
メリットは3つあります。
・発熱が無い
・寿命が長い
・電気代が安い
白熱灯と蛍光灯を合わせたようないいとこ取りの照明で、さらにHMIのように専門的知識が無くても簡単に使用できるのが特徴です。
②:白熱灯
白熱灯は家庭でもよく使われており、メリットはなんといっても安価なことです。
しかし、デメリットが4つあります。
・寿命が短い
・熱を持つため長時間の撮影は危険
・他の電球に比べ電気代が高い
・光がオレンジっぽい
特にデメリットの4つ目が致命的で、オレンジの照明だと、正しい色を映すことができません。
③:蛍光灯
蛍光灯も一般的な家庭で使われています。
メリットは4つあります。
・値段が安い
・寿命が長い
・発熱が無い
・電気代が安い
有能そうな蛍光灯ですが、デメリットもあります。
蛍光灯を使って動画撮影をすると、画面がチラチラするフリッカー現象というものが起こる場合があります。
シャッタースピードの調整である程度防ぐことは可能ですが、完全に防げるわけではありません。
シャッタースピードが調整できないカメラの場合、蛍光灯は避けた方がいいでしょう。
④:HMI
HMI(正式名称:メタルハライドランプ)はテレビや映画撮影など、プロも使用している照明です。
メリットは、太陽のような光を作り出せることです。
屋内のセットでも、まるで外にいるかのように明るく照らせるので、天気に左右されずに撮影できます。
対してデメリットは3つあります。
・電力を多く使用する
・照明そのものの値段が高級車並の価格
・光が安定するまで時間がかかる
・専門的な知識が無いと使いこなせない
プロが使用するHMIはサイズが大きいのですが、一般向けにコンパクトなHMIも販売されています。
しかし、それでも安くて10万円はしますし、交換用のランプも高額なので、個人で購入する方は少ないのが現状です。
もし使用する場合には、レンタルがおすすめです。
YouTube動画撮影に適したマイク4種
YouTube動画撮影に最適なマイクは主に4種類あります。
以下のように使い分けるのがいいでしょう。
・ピンマイクは動きのある動画に
・ガンマイクは対談動画に
・ヘッドセットマイクはゲーム実況やハウツー動画に
・スタンドマイクは音楽または自然音の集音に
それぞれの違いを具体的に解説します。
①:ピンマイク
ピンマイクは至近距離の音を集めることに優れたマイクで、シャツのポケットや襟などに装着して使われます。
テレビで出演者の襟元にマイクがついていることありますよね。あれがピンマイクです。
小さく軽いので違和感無くつけられ、両手が空けられるので自由に動き回ることが可能です。
しかし、マイクが向いている方向の音しか拾わないため、広い範囲の音を録音したい場合には向いていないでしょう。
エクササイズのような動きのある動画撮影に最適です。
②:ガンマイク
ガンマイクは聞き慣れないかもしれませんが、テレビ局の音声担当が持っているのを見たことあるのではないでしょうか。
長い棒の先に灰色の大きなふわふわがついたものですが、これを小さくしたものが一般向けに販売されています。
ガンマイクも特定方向の音を集めることに優れていますが、ピンマイクと違うのは離れた距離から音を集めることです。
複数人が出演する動画の場合、人数分のピンマイクが必要ですが、ガンマイクは1台で十分です。
また、屋内はもちろんですが、カメラやマイク棒などをつけて屋外を移動しながらの使用にも適しています。
屋外だと騒音や風切り音が気になりますが、余計な音は抑えつつ声だけ拾って録音できる優れものです。
対談動画の撮影に最適でしょう。
③:ヘッドセットマイク
ヘッドセットマイクはヘッドホンのような形をしており、頭にセットして録音します。
ピンマイクと違うのは、口元からマイクまでの距離が近いことです。
ピンマイクだとシャツの襟などにつけて少し距離があるため、雑音が入ったりハウリングを起こすことがありますが、ヘッドセットマイクだと雑音やハウリングを防ぐことができます。
ゲーム実況やハウツー動画の撮影によく使われています。
④:スタンドマイク
スタンドマイクは会見やコンサートなどで使われているのを見たことあるでしょう。
主に1箇所に設置して、比較的広い範囲の音を拾うことに優れています。
スタンドマイクは2種類に分けられ、それぞれコンデンサーマイクとダイナミックマイクと呼びます。
コンデンサーマイクは、感度が良いため高音まで拾うことができるので、声の特徴を生かした録音に向いています。
しかし、感度が良い分ハウリングを起こしやすいので、扱いが難しいという欠点もあります。
対してダイナミックマイクは、感度はコンデンサーマイクに比べ低いですが、電源を必要としないことやハウリングが発生しにくい特徴があります。
自然音など繊細な音を録音したい時はコンデンサーマイク、スピーチなどを録音したい時はダイナミックマイクが最適です。
YouTube動画撮影に適した三脚の4つの特徴
特に複雑なのが三脚の種類ですが、特徴を4つに分けて解説します。
・素材
・段数
・脚の固定方法
・雲台
結論として、コンパクトさや手軽さを重視する場合は、素材はカーボン製で段数が4段の三脚にしましょう。
安定性を重視する場合は、カーボン製またはアルミ製で脚が太い3段の三脚にしましょう。
ロック方式は、手早く折りたたみしたい場合は回転式、外見からわかりやすい方がよければレバー式を選びましょう。
①:素材
大きく分けてカーボン製とアルミ製があり、カーボンの方が軽いのが特徴です。
カーボンは軽いが故に風ですぐ倒れることもあるため、脚にハンモックを吊るして中に石を入れたりと工夫が必要になります。
②:段数
まず段数からです。
三脚は何本かのパイプが繋がってできており、使わない時には脚を縮めることでコンパクトに収納することができ、数が多いほどたたんだ時にコンパクトになります。
しかし、三脚を立てる時には脚を1本1本ロックしなければならず、段数が多いとその分時間がかかるという欠点があります。
長距離を移動する場合はコンパクトな4段、撮影時の安定性を重視する場合は、一番下の段の脚が太い3段の三脚を選ぶといいでしょう。
③:脚の固定方法
次に脚の固定方法ですが、ロックの方式には回転式とレバータイプがあります。
回転式の方が素早くセットできる反面、外見からはロックがかかったか判断しづらいです。
対してレバータイプは、レバーを開閉して脚を固定します。
レバーを倒すだけなので、簡単にすばやくセッティングできる上に、ロックされているかどうかも一目瞭然です。
④:雲台
雲台はカメラを固定するための装置で、大きく分けて3種類あります。
1つ目は、固定したカメラを水平と垂直の2軸方向に動かせる「2WAY雲台」です。パノラマ写真や動画撮影に最適です。
2つ目は、水平・垂直に加えて横から縦方向に斜めの動きも可能な「3WAY雲台」です。
汎用性の高さが魅力で、手ブレ防止を重視したい方に最適です。
3つ目はポール雲台とも呼ばれる「自由雲台」です。
丸い玉が中で固定されており、水平・垂直・縦横全てダイヤルで操作します。
雲台はモデルにより耐荷重が異なるため、購入時には注意が必要です。
YouTubeへ投稿する動画に最適な3つの編集ツール
YouTube動画編集ツールで有名なのは、Adobe creativeから出ているPremiere proですが、動画編集はプロも使用するくらいのソフトなので少し勉強する必要があります。
また、動画編集は根気がいる作業です。
継続的にYouTubeへ投稿するためには、手軽かつ簡単に編集できた方がいいですよね。
そこで今回は、スマホやタブレットで使える無料の動画編集アプリをご紹介します。
結論として、可愛く盛りたい場合はVLLO、自由度高くプロのような動画を作りたい場合はCupCutやVNがおすすめです。
①:VLLO(ブロ)
動画を取り込むと、編集できる箇所に「ここをタップ」と表示が出るので、初心者でも迷うことなく操作できます。
著作権フリーのBGMや種類豊富なスタンプも揃っているので、可愛く面白い動画を作りたい方向けです。
YouTubeやInstagramと連携可能なので、編集してすぐに投稿できます。
②:CupCut(キャップカット)
複雑な操作をすることなく、プロ仕様の動画を作ることができます。
カットやテロップなどの一般的な加工機能に加え、美顔フィルターやTikTokで人気のエフェクトもあるのが特徴です。
編集してすぐTikTokへの投稿も可能です。
③:VN(ブイエヌ)
VLLOやCupCutよりもさらに本格的な動画を作りたい方向けなのが、VNです。
動画の中に動画を埋め込むことができ、過去の動画の一場面を一時的に表示させるといったテクニックも可能です。
1つのアプリだけで編集しようと思わず、組み合わせて使うのもおすすめです。
例えば、カットはCupCutで編集はVNでBGMはVLLOというようにです。
動画を各アプリに取り込まないといけないのは手間ですが、スマホやタブレット1つでイメージに近い動画が出来上がるので、時間に余裕がある場合は試してみるといいかもしれません。
YouTubeで高評価を狙うなら動画撮影には機材に力を入れよう
カメラ一台で動画を撮影できなくはないですが、より高品質な動画をYouTubeに投稿するためには、機材選びが重要になってきます。
何をどんな場所で撮影したいかを明確にした上で、作りたい動画に合わせた機材を選ぶようにしましょう。
ここでご紹介した機材を使って、動画を作ることができたとしましょう。
ところが、その動画がユーザーのニーズに合っていないと視聴されませんよね。
伸びる動画を作るためには、企業調査や分析などを行わなければならず、手間も時間もかかります。
伸びる動画作りは市場調査が肝となります。
レンタルPでは、動画作りに関する無料相談を行っておりますので、こちらからご相談ください。